2019秋のドラマ最終回を終えて。『グランメゾン東京』

日曜劇場『グランメゾン東京』日曜夜9時・TBS 主演:木村拓哉 脚本:黒岩勉 プロデュース:伊與田英徳、東仲恵吾 演出:塚原あゆ子山室大輔、青山貴洋 料理監修:岸田周三(カンテサンス)、トーマス・フレベル(INUA)、服部栄養専門学校 音楽:木村秀彬 主題歌:山下達郎「RECIPE(レシピ)」(Warner Music Japan) 製作著作:TBS

 

年末年始を経て、すっかり遅くなってしまいました。『グランメゾン東京』もとっくの昔に最終回を迎えましたね。

全11話を通しての感想を書かせていただきました。

 

単純に、面白かったです。

おいしそうなフレンチの料理の数々、いろいろな調理方法、聞いたことのない食材。

料理人の世界が私にとって身近ではないから、未知の世界を見せてもらう楽しさがあった。

ストーリーを彩る華やかなキャストのみなさんの、血の通った演技にも惹きつけられた。

 

最後まで数年前のコンタミネーションの件で苦しめられて、いつまでやられるねんと思っていたけど、全11話は3つ星とるまでの話でもあり、コンタミネーションの件が解決するまでの話でもあったんですね。てことは、3つ星とるくらいじゃないとあの事件は拭い去れないということでもあるのか。

 

まあいいとして、

 

美しいフレンチのメニューに負けず美しいキャストの面々に注目せずにはいられないのだが、照明とかカメラとかメイクとか衣装とか、そういう技術面で俳優さんたちを美しく撮ったというのもあるのだろうか。思い返しても、記憶の中でみなさんキラキラしている。

中年の俳優さんが多くてもキラキラが溢れてたのはすごい。

 

私は以前から鈴木京香が好きで、今回もいいわあ〜(ハート)と思わせてもらい、中村アンも小気味のいいかわいさ。パティシエ役の吉谷彩子も”微妙に腹立つ”役を好演したのではと思う。

そんな女性陣の中で、今回特に言いたいのは冨永愛のこと。

リンダ・真知子・リシャールという、結局肩書きはマリクレールの編集者でいいの?と私は最後によくわからなくなっちゃったんだけど、とにかく美食家(フーディー)でありオバナナツキの元彼女である女性役だった冨永愛が出てくると、彼女の「顔面の動き」に釘付けになってしまったのです。(関係ないけど、リンダ・マチコ・リシャールって、声に出して言いたくなる名前だよね笑)

 

顔に無駄なお肉が全くなく、肌もきれい。彼女の特徴的な骨格に皮が乗って、食べたりワイン飲んだり喋ったりしてそれが動くと、その動きが何だか気持ちよくて、目を奪われた。

演技を見たのは私は初めてだったかもしれないが、不安感など感じず、声も良くて、上手だと思った。

はまり役だったとも思う。

真っ赤なコートで、矜持をかまして出ていく彼女のラストシーン、すてきでしたね。

 

次に演じるのはどういう役だろう。やれる役は限られるのでは?と思ってしまうけど、イメージの枠から飛び出してほしい。いろんな役を観てみたいです。

 

あと、本当〜に個人的に最近思っていることなんだけど、みなさんどうでしょう。そろそろ「お顔の大きいかた」も良いねえ、という話なんですが笑

いやね、尾上菊之助さん。オバナナツキのライバル、gakuのシェフを演じておられて、料理への情熱や男気が画面からほとばしるようで、すてきでした。色白のお顔にくっきりとした眉と豊かなまつ毛も、歌舞伎の血を感じさせてくれましたが、同時に、お顔の大きさと重量感というものにも、私はいいなあと思ったのです。。

大きいと言ったって、一般人の普通の顔の大きさくらいなのかもしれませんが。ヒラコショウヘイ(あ、玉森裕太か)なんかと比べると大きくていらっしゃる。

小顔、小顔、と小さいお顔がもてはやされる世の中が続きました、確かに街中で芸能人やモデルさんなんかを見かけるとお顔が小さくて手足がすらりとしていて、それだけで輝いて見えますので、スタイル良しのセオリーではあると思います。画面や誌面で映えるとも思います。

しかし、その中にあって逆に、なのか、それとも絶対的に、なのか、今私は自分の感覚ながら判断がつきかねているのですが、大きい顔というのも良いなと、最近思っているのです。

 

大きいことはいいことだ。みたいな。

迫力満点。みたいな。

うわあ、大きい、すごーい。(←恐竜みたいな感覚ね。)みたいな。うまく言えない…笑

 

大きなお顔に大きなパーツで、それが表情を持って動くとこう…伝わる力があるというか。

 

どうでしょうね。これから、大きい顔ブームこないですかね。映画『凶悪』観たときにもピエール瀧の顔のでかさに感動したものでしたが。

ああ、今よく出ている佐藤二朗さんとかもかなりの大きさですしね。「かっこいい」にはならないのかな…うーん。

 

すみません、グランメゾン東京から脱線しました。

 

他にもいろいろあるんですよ。

ミッチーの役どころと彼の演技が結構好きだったな、とか、

最初の頃、主題歌がだせえ、これが流れると一気に古くさくなる、と思ってた(共感する人いないかな?)けど段々慣れた、とか

うちの夫はオバナナツキの美味しいものを食べたとき空を仰ぐ仕草におおうけしてた(滑稽すぎるって。わかるけどね)話とか

久々に木村拓哉主演作を観たけど、いわゆる何やってもきむたくっていう、きむたくらしさというか、きむたくくささ(きむたく見てると感じる照れ臭さ恥ずかしさ)がなくなってて、スッとストーリーに入れた感があったとか、

小学校低学年の娘のクラスでも観てる子が結構いたようだ(確かに子どもが観ても面白いかも)とかもありましたが、この辺で終わりにします。

 

グランメゾン東京のレストランもすてきだったけど、リンコさんのおうちも好きだったな。

細部にわたって楽しませていただきました。ありがとうございました!