映画感想:『ヘルタースケルター』 2012年・蜷川実花監督作品

昨日は『ヘルタースケルター』を観てしまう。

アマゾンプライムで観たい映画があったので探していたら、おすすめに上がってきたので、あ、もしかすると時間たったら観られなくなるかもという貧乏根性が働いたので観てみた。

沢尻エリカがオールヌードで挑んでいると聞いていた通り、開始早々お胸が。

そして開始早々結構激しいセックスシーンが。にゅうめんを食べながらのながら見には激しすぎて、頑張って早く食べ終えました。

 

トップスターであるりりこの人気ぶりを示す映像として、たくさんのグラビアとその撮影シーンがこれでもかと矢継ぎ早に映し出される。

蜷川実花作品だけあって、1つ1つがメイク、衣装、小道具、色味にこだわったこってりめのグラビアで見応えはある。もういいよ、とはなったが。

 

過激な描写でりりこが追い詰められ崩壊へ向かっていく様を描いているわけだが

実際、どうなんでしょうね。際どい精神状態って、性的にもはちゃめちゃな嗜好に向かっていくのでしょうか。

 

りりこがマネージャーを呼ぶときの「はだチャン」の「チャン」が気持ちわるーくてゾッとした。

 

桃井かおり、うまいなー。メイクさん役の新井浩文が話すシーンで食い気味に「うんうんうんうん」って相槌打つとことか、いかにもこの芸能事務所の社長らしい。桃井かおりが考えた芝居なんだろうか。なかなか人の台詞にかぶせて(相手のセリフは消してない)言うって、出来そうで出来なさそうなことじゃないかと思う。事前の打ち合わせがあったのかなあ。

 

りりこが最初に額にあざを見つけて叫ぶシーンや、もうこんな仕事やめたいよおーって屋上で泣き喚くシーンとか、悲痛なシーンで沢尻エリカ、いいなあと思った。(私の嗜虐性なんだろうか)

 

で、やっぱり薬物が発覚したあとだから、お肌の状態とかかなり見てしまった。やはり「そういう目で見ちゃう」っていうのはあるから、作品に罪はないと言っても、作品には傷をつけているよなあと思う。