経鼻で胃カメラ。鎮静剤あり。
マンションの断水にかこつけて新しい喫茶店に来て、書いている。
いかにもアメリカっぽいチョコたっぷりのあまあまパウンドケーキがおいしい。
席に着いてしばらくして見ると、レジに娘の同級生のお母さんらしき方が見えた。
ここで働いているんだな。
挨拶程度の間柄なので、どうするか迷うが、目が合ったとき考えよう。
先日書いたとおり、予約していた胃カメラを昨日やってきた。
(よくおなかが痛くなるので胃カメラを飲むことにした。予約編)
前日の20時から絶食、飲み物も水かお湯だけ、を徹底していたはずだったが
朝、娘のお弁当を作っていて、つい味見をしてしまうという、自分でも自分がやりそうだよなー‼︎と予想していた通りのことをやってしまった。
鶏肉をひとかけら。(簡単おかず「はちみつどり」レシピ、今度書こう。)
ま、でも、本当にちょぴっとだし、大丈夫だろう!と思って病院へ。
待合でセルフで血圧を測り、待機の部屋へ。リクライニングする椅子に座って、しばし待つ。
準備が始まり、ナースさんに「昨日の夜8時以降お食事とられていませんね~?」と聞かれ、反射で「はい!」と元気よく答えてしまい、あ、食べたわ、と気付くも、一瞬伏せておこうかなと思った。が、結局「朝、うっかり一口食べてしまって。」と正直に言う。「あー、大丈夫ですよー!一口なら!」というお返事が来るだろうと期待しつつ。
すると、「何を、どのくらい、何時頃」と矢継ぎ早に聞かれる。「先生によっては少しでも撮れないと言う方もいらっしゃるので。先生に聞いてみますね」と。
あわわ、撮れなかったらこの絶食が無駄に、とさっきまでの能天気な私を呪う。
「鶏肉を、ほんのひとかけら、7時、いや、6時半頃ですかね。」「1センチ角くらいです!」と、とっくに消化されてますよねそんくらいなら!という思いを込めつつ申告。(胃カメラ予約時間は10:40~。)いい大人が恥ずかしい。弁当トラップをお持ちのみなさまお気をつけください。
先生の返事を待ちつつ、胃の中の泡を消すという薬の入った水を飲み(おいしくはないけど、味は薄いスポーツドリンクみたい。そんなにつらくない。100mlくらいか)、鼻を麻痺させるトロリとした薬を鼻の両穴に入れられる。鼻の穴から喉へどろりと流れてくる。できれば飲んじゃってください、と言われていたのでそのまま飲む。鼻にも喉にも刺激があり、苦まずい。これで先生にNOと言われたら苦損(にがぞん)である。
結局、とりあえず撮ってみましょうと言われたとのことで、次の段階へ。よかった…
診察室へ入り、ベッドに横になる。
左半身を下に、横向きに寝る。鎮静剤を打つからということで血圧のバンドを右腕に付けられる。左腕に鎮静剤の注射を打たれた。ここまではナースさん。
医師が立ち上がる。口に筒をくわえさせられる。ん!?口!?と思うが、なんとなく黙っている。麻酔は全然きいていないんだけど、きいてるふり(なんでだ)。ナースさんが、「鼻です!鼻!」と言ってくれる。
医師が「鼻なのにペチジン!?鼻なのに注射!?」と、結構な勢いでナースに尋ねている。どうやら、経鼻は経口より痛くない=経鼻で鎮静剤は使わない、が常識な感じ。先日胃カメラの予約をしたとき、経鼻を選んだ私に鎮静剤を使うか否か先生から聞いてくれなかったのはそういうわけか。(問診は院長、胃カメラ撮影は別の医師。)
私の背後のナースが無言でうなずくのが気配でわかる。無言だけど、「そうなんですよ、まったくねえ」って顔してるのが空気でわかったぞ!!こら!
誰も言ってくれないんだから、わからないじゃん…言ってくれても鎮静剤ありを選んだかもしれないけど、誰にもツッコミ入れられぬままここまできて、そんな対応されたら、悲しいぞ!
しかし気弱な私はそんな気持ちをおくびにも出せず、相変わらず麻酔のきいたふりだ(なんでだ)。あとから再燃する悔しさよ。。
鎮静剤を使って胃カメラをやったというママ友さんは、鎮静剤を打たれてからほとんど意識がなく、寝ている間に終わった。楽だった~!って。。病院によって鎮静剤の量、違うのかな。私、全然意識あるままで、結果「めっちゃつらかった」。。
鼻に入ってきたときは痛い。喉を通るときは痛くて気持ち悪い。自然に涙が流れる。よだれが出たらそのまま出していいからと横向きの顔の下に紙を敷かれたけど、よだれより涙がたくさん流れた。
おなかに空気が送られ膨らませられ、ゲップをがまんさせられるのもすごくつらい。何年も拒否しているバリウム検査の苦しさを思い出した。つばを飲み込むのも我慢しなくてはいけない。生理現象と戦うことの苦しみ。。これって拷問の原理だよね。早く終われ~早く終われ~と念じるのみであった。
ゲップやつばをがまんしてと言われるとか、施術中ナースさんが背中トントンしてくれるのとか、考えてみたら意識があること前提だな。ここの病院では寝るほどの鎮静剤は使わないということですね。そしたら同意書にあるようなリスクとってまで鎮静剤を使う意味ないな。。ブツブツ
胃カメラが体に入っていたのは、どれくらいの時間だったんだろう?5~10分間だろうか。苦しさで実際より長く感じたかもしれない。やっと終わって、医師の前の回転椅子に座る。
胃カメラを入れてくれた医師の言うことには、私の胃はとてもきれいで、きれいな胃にできるポリープ(というのがあるそうだ)ができるほどきれいだそうだ。食道と胃の境目にも逆流性食道炎の様子は見られない(ここがその後の院長の見解と違った)。なんでおなかが痛いんでしょうね?と聞くと、薬を飲んで見てその効果を見ていくしか原因はわからないですねと言われた。
前回の診察で出された薬を飲んで、痛みも収まっていたので、その間に何か治ったのかもしれない。
最後、これらの写真を見ながら院長の所見。さっきの先生と同じくとてもきれいなので、心配ないという話。院長先生は食道と胃の境目に白っぽい色変を認めるということで、逆流性食道炎の「兆候」というレベルだという。食べ過ぎやストレスがあると痛みを感じることがあるかもしれないから、気をつけて。前回出した薬は1年持つから、再燃したら飲むといい。ということでした。
この胃の状態であれば、毎年胃カメラを飲む必要もなく、50歳以降は1年に一度やったほうがいいかもしれないけれど、それまでは節目の年にやったらどうでしょうか。と言われました。優しい笑顔で言われ、節目の年って…?と思うも、まあ、自分で決めればいいのか。と思って突っ込まず(よえー私。。)。
年に一度やっている健康診断であるバリウム検査が苦手で、最近やってないんですけど、これは毎年やったほうがいいですか…?と聞いてみる。
「やらなくていいんじゃないですか。」と笑顔で言われ、うおっしゃーーー!!!(内心)となる。
この胃の状態で、数年に一度胃カメラ飲んでれば、大丈夫でしょう。ということみたい。
やったあ…毎年、バリウム検査やる直前までいって、ごめんなさい、やっぱりやめます。という状態が続いており(つらいのが怖くて)、罪悪感と腹痛のある現実に怯えていたのだが、胃カメラを経て、お医者さんのお墨付きをもらった♪ 今回の一番の収穫である。
ついでに、おなかが痛い時、仰向けに寝ておなかを温めるとよくなる気がしてるんですけど、あってますか?と聞いてみる。
すると、胃酸が出ている腹痛の時は仰向けはあまりよくないと言われています、と胃の模型を使って説明されたのだが、方向がよく飲み込めなかった。とにかく、立っているのがいいと言われていて、もし寝るなら右を下にした方がいい。温めるのは、正解です。だって。
立って湯たんぽ抱いてるのがいいのかな。
でも、おなか痛い時って、おなか抱えてくの字になっちゃうんだけど、それって体が立ってられないって言ってる感じだよね。まあ、今度痛くなってしまった時試してみます。
かなり長くなってしまいましたが、経鼻の胃カメラ経験談でした。
何かのご参考になれば幸いです。